今日は木曜日で朝早く起きる必要はありませんが、4時過ぎにトイレに起きて、半眼のまま、また眠りに落ちました。
今日の名古屋の天気は、晴れ、最低16度、最高26度、風速1.11m/s、湿度37%、申し分のない天気ですが、非の打ち所がないだけに、一抹の不安がよぎります。
ほぼ予定通りの時間に起きて、朝食後銀行に出かけました。
駅までバスに乗って、老人が目立つ社内に主婦がちらほら見える程度で、何の変哲もない普通の日です。
地下鉄に乗って、降りた駅で銀行まで行きますが、日はさんさんと輝いているのに、人の姿はまばらです。
銀行の窓口では、女子行員が暇そうにしていました。
地下鉄の階段を降りていくと、老婆がゆっくりと慎重に足を運んで昇ってくる姿がありました。
かつて、会社で目を血走らせながら送っていた時にも、このようなゆっくりした時間が流れていたのでしょう。
平日の昼下がりに、街を歩いている自分が不思議に思われました。
電車とバスを乗り継いで、もう1件銀行へ寄ってから、家へ帰りました。
帰ってくると、一陣の風がリビングに吹き通り、眠気を誘います。
昨夜観た映画は、「フルメタル・ジャケット」( Full Metal Jacket)でした。
ベトナム戦争を題材にした戦争映画で、監督は「2001年宇宙の旅」で有名なスタンリー・キューブリックです。
海兵隊訓練所で新兵が受ける過酷な訓練は、万国共通なのかと思うほど、古い映画で観たことがある旧日本軍の訓練シーンと良く似ています。
教官の徹底的な叱責と口汚い罵倒、スパルタ式の殴る蹴るの体罰は、軍隊の規律と服従を叩き込むためかもしれませんが、心理学的に正しいとは思われません。
現在の軍隊の新兵訓練がどの様になっているのか、ドキュメンタリーがあったら観たいものです。
最初柔和だった顔の、落ちこぼれ訓練生レナードが、次第に精神的に異常をきたし、卒業式の夜に、一人トイレで銃に実弾をこめている表情が異様でした。
レナードは、駆けつけた教官ハートマン軍曹を射殺した後、銃を口にくわえて自殺します。
海兵隊訓練所で訓練を終え、ベトナムへ派兵された報道部員のジョーカーは、最前線の取材を命じられます。
破壊され、焼け落ちた廃屋の連なる街で、狙撃兵の待ち伏せを受け、2人、3人と倒れていきます。
崩れたビルに忍び込み、ジョーカーが見た狙撃兵の正体は、まだ幼さの残る若い少女でした。
銃弾を浴び、血を流す少女は祈りながら「shoot me」とジョーカーにきれぎれに懇願します。
このような、ベトナム戦争はアメリカの若者達にとって一体何であったのかと問いかけてきます。
戦争の愚かさ、無残さを描いた映画でした。