6時過ぎに目が覚めて、今日は何もなかったと思い、ベランダのサッシを開けてから、また寝ることにしました。
台風9,10号の影響があるのか、サッシの網戸を通して朝の風がサーと吹き込んできました。
再び寝たのですが、エアコンが効いていたからか、今日は、すっかり寝込んでしまって1時間遅れで起きました。
洗顔してから、廃品回収があったので、結わえた新聞の一束を抱えて駐車場へ降り、回収場所へ積んできました。
幾つかの束と段ボールが置いてありましたが、朝雨があったのか、路は濡れていました。
リフォーム業者が入っていて、エレベータには防護材が貼られて、一見新しくなったように見えます。
作業している人が廊下で出会って、挨拶してくれました。
頭にタオルを巻いた姿は力強く、これでお金を稼いでいるという実業の男を感じさせます。
男の存在意義は太古から変わらず、猟で餌を稼いでくることです。
猟場は時代が変わって、経済や技術の架空の空間になりつつありますが、汗水流して、重機を使って土を掘り、建造物を作る現場作業は、現在でも、かつての野や山を駆け巡っていた頃を彷彿とさせます。
朝食後、ネットニュースを見ていたら、[中国・広東省深圳市に本社を置くスマートフォンメーカー・ZTEが、世界で初めて「アンダーディスプレイカメラ」技術を搭載した5G対応スマートフォン「Axon 20 5G」の発売イベントを2020年9月1日に開催すると発表]という記事が目に付きました。
「アンダーディスプレイカメラ」技術は、カメラをディスプレイの下(裏側)に配置する技術で、実現すると画面全体を一部も欠くことなくディスプレイとして利用することができます。
スマホという現在、普通の人が手にすることができる先端技術の猟場で、とうとう中国が理想のトップ技術を制したということのようです。
米国のアップルでもなく、日本のソニーでもない中国がの企業が実現したというのは、かつての冷戦時代のスプートニクショックに通じるところがあります。
お金と人材を注ぎ込めば、統制官僚国家の中国でも実現可能だということは、かつてのソ連と同様のようです。
経済というのは、儲けられる猟場であれば、効率と利潤を求めて、どこへでも徘徊彷徨するアメーバーのように移動して、現在は中国にあるのかもしれません。
経済活動への規制は嫌うが、旨味のある統制はかえって都合が良いということでしょう。
遠い未来とは、自由だが、統制された、一部エリートや官僚達に支配された社会なのかもしれません。
監視・統制は安全・安心という言葉に言い換えられて、現在私たちの住む世界も、限りなく現在の中国のような世界に近づいていくのかもしれません。
そこでは自由と貧困からの解放と引き換えに、頭脳の優劣が遺伝子レベルにまで腑分けされたデータに基づいたカースト制のような社会が出来上がっているかもしれません。
最下層から這い上がるためには、能力と努力で到達できる科挙のような制度が出来上がっていて、それが平等という社会の建前になっていることでしょう。