このところ3日続いて快晴で、青い空に真綿をちぎったような雲がぽっかり浮いています。
名古屋の予報は、曇り所により晴れ、最低21度、最高30度、風速 1.67 m/s、湿度 46%、私の住んでいるのは所によりの場所でしょうか、眩しいほどに晴れ渡っています。
朝はプラスチックごみで、このところ7時に目が覚めるようになりました。
今日は2度寝は中々寝入ることができず、うつらうつらしているうちに妻に起こされました。
今日は病院で胃カメラを受診する日でした。
歯を磨き、顔を洗って、シェーバーでさっぱりしたら、着替えて、出かけるだけです。
食べることも、飲むこともせず、いつものように血圧を計り、新聞にさっと目を通して、玄関に向かいました。
いつも出かける時間より早いので、バスは混んでいました。
駅に着き、地下鉄は朝の出勤時間を過ぎているので、ガラガラでした。
ガルシア・マルケスの小説を読んでいるうちに、目的の駅へ着きました。
地上へ出て、周囲を見回しましたが、今日は残念ながら、駅前ロータリーに病院への送迎車は止まっていませんでした。
カリブのギラギラする日差しとは比べ物になりませんが、それでも夏の盛りの太陽の光を腕や顔に受けながら、病院への路をてくてく歩きました。
歩道のすぐ脇を、何台もの黒塗りの車が暴力的な排気音を残して通り過ぎていきました。
私は医師から、萎縮性胃炎なので、毎年、胃カメラ検査を受診するように言われています。
バリウムX線検査では、萎縮性胃炎の進行は診断できないので、胃カメラ検査は必須です。
胃カメラ検査をして、がんでも見つかったらどうしようと心配しながら、歩いていくと、草ぼうぼうの人気のない病院の駐車場に着きました。
着いてすぐに、受付処理を済ませて2回の受診室の前まで来ました。
人間ドッグで、胃カメラを受ける人は受診着に着替えているので、一目でそれと分かります。
私は今日は胃カメラだけなので、普段着のままで検査を受けます。
前がつかえているのか、予定時間よりも30分ほど遅れて、中へ通されました。
白いポカリスウェットのような無味の飲み物を飲んだ後に、のど麻酔用のスプレーを看護婦にかけられ、検査室に案内されます。
去年は女性医師でしたが、今年は男性医師でした。
処置ベッドに横向きで伏し、再度医師が麻酔のどスプレーをかけて、マウスピースをはめます。
それから、おもむろに胃カメラが口から入ってくるのですが、感覚がないのでよく分かりません。
胃カメラが食道を通り、胃に達すると、みぞうちの辺りに重苦しい痛みを感じます。
お腹の中を何やら動いているのが感じられるのですが、医師から時々「大きく息を吸って、吐いて、止めて」という声が聞こえてきて、それに従っている間は忘れられます。
しばし我慢の時間ですが、次第に胃の中を徘徊しているものに馴れてくるようです。
うごめいているカメラが何度も往復しているのが感じられると、何か悪い物でも見つかったかと心配になってきます。
胃カメラを次第に抜く段階になって、ようやくほっとします。
終わってから、口をティッシュで拭い、CRTの近くの椅子に座って、医師の今日の検査結果について説明を受けます。
去年と変わっていませんと言われて、安心しました。
とはいうものの、萎縮しているところはあるし、十二指腸の入口に白いものは見えるので、手放しで良い状態ではなく、悪いながらにそれ以上は進行はしていないという程度です。
医師にお礼を言って、診察室から出てくると、、中年の男性と女性が外で待っていて、やがて2人とも中へ入っていきました。
この中で一体何人の人が、再検査になり、最終的に手術まで至るのでしょうか。
たまたま当たってしまった人は不運としか言いようがないでしょう。
1階の会計で今日の胃カメラの検査料金¥3,950を払いました。
所得の低い私の様な者には、けっこう痛い約4千円の負担ですが、3割負担ですから¥13,167の費用となります。
2年前にも今回と同じように自己負担で、胃カメラ検査を受けているはずですが、いくら払ったのか忘れてしまいました。
ネット上では、\15,000ぐらいと書かれていますので、大体合っています。
貧乏人の胃カメラ検査の費用は1割負担ぐらいに減らしてもらいたいものです。
生きるも死ぬも金次第というのでは、あまりに世知辛いです。