今日の名古屋は曇り、最低11度、最高22度とはいうものの、空を見ると晴れています。
ベンジャミンの小さいのと大きいのを外へ出しました。
夕方になったらリビングに入れます。
既に観音竹は玄関アルコープに出しましたが、他の観葉植物は例年、5月の連休中に出しています。
定年退職して曜日も連休も感覚が鈍ってきていますが、今日は何の日を意識して生活するようにしています。
先日務めていた会社から定期的に送られてくる数枚綴りの社内報をみたら、既に1か月前の訃報記事がありました。
かつて私が会社で設計の仕事をしていた時に、同僚であり一時期部下であった技術屋でした。
60歳を過ぎて継続雇用でまだ働いている事は、数年前の社内報で知っていましたが、亡くなったことを知って驚きました。
亡くなった死因は記載してありませんでしたが、まだ人生を終えるには早い年齢であったと思います。
私が会社を定年退職する数年前に、彼は設計部署から別部署に移っていたので、当時すでにあまり言葉をかわす機会がなかったのですが、彼の訃報を今回知って、今でも彼の少しくぐもったそれでいてしっかりとした声がまざまざと蘇ってくるような気がします。
会社が創業時から続くメイン機種の開発を彼が担当して、当時随分と苦労したことを知っているだけに、何とも言えない想いがしています。
小さな会社で新しい機械を開発することは、精神的にも肉体的にも、とてつもないプレッシャーが掛かりますが、それに耐えて生き抜いてきた彼にはよくやったと拍手を送りたいと思います。
数年後退職を迎えるのか、それとも時期的に70歳まで働くことになったのか、今となっては分かりません。
夜真っ暗闇の街を散歩している時、昼時に何処かへ向かって歩いている時、ふと彼のことを思い出します。
亡くなる瞬間、無念であったのか、心残りであったのか、それとも心穏やかであったのか分かりませんが、死を超越して向こう側へ渡った彼の安らかな死を念じて合掌します。
彼のことを、いつまでも忘れないことが、彼とともに生き、今もこうして居る私たちにできる唯一のことでしょう。
彼は彼を記憶する人達の間でいつまでも生き続けます。