世界は混沌と熾烈な競争に満ちている

月曜日、週の始まりは天気も良く、風も無く、暑さ寒さを感じない丁度良い陽気です。

食後、妻に頼まれて郵便局へ行き、帰りに、イオンへ回って帰ることにしました。

イオンでは、店内をぐるっと回って帰るつもりが、久しぶりにイオンに長居をしました。

店内はFree WiFiが利用できるので、スマホでニュースやブログを見ていました。

向こう側に座っている高齢者も手にスマホを持って、同じことをしているようでした。

最近は、年齢を問わず、皆思い思いにスマホを覗いています。

今では、家でじっとテレビを見ている高齢者というのも、減りつつあるのかもしれません。

今日の名古屋は、曇り所により晴れ、最低10度、最高20度、風速0.56m/s、湿度48%、誰もいない昼時は、住宅街の路も閑散としています。

ネットで、ブログを見ているいると、東芝の東芝映像ソリューション(TVS)所謂テレビ部門が、中国のハイセンスに買収された記事が目を引きました。

その部門の責任者の話でしたが、開発部門技術者も含めて、中国企業の傘下に異動しており、悲喜こもごも、多くの人々の事情があったのではないかと思います。

技術的には、遥かに優れていた東芝が、低価格な製品で海外市場でシェアを獲得したハイセンスに支配されることになりました。

ハイセンスにの傘下に入ることにより、より開発資金を獲得できたことと、ハイセンスのテレビと、部品の金型を共通化することにより低コスト化ができることになったと説明しています。

多分、画像制御パネル所謂制御エンジン等が、ハイセンスと共通化されるのではないかと思います。

ハイセンスが品質管理する中国の生産ラインで、REGZAブランドのテレビも混流生産されるのかもしれません。

TOSHIBA REGZAのブランド名が付くのは2021年が最後でそれ以降は TVS REGZAとなっています。

残った社員の努力もあって、買収後に国内売り上げトップとなったこともあるようです。

かつて、一流大企業の社員として、誇らしく明るい未来を描いてきた人々が、一夜にして、中国企業の子会社として状況が一変してしまったことに同情せざるを得ません。

優れた技術や知見は、やがて中国の若く優れた技術者たちに引き継がれて、低コストと獲得した技術を武器に、ハイセンスは一層世界シェアを拡大し飛躍するのでしょう。

ハイセンスの企業群の中で、役割を終えたTVSは、すぐではありませんが、次第に縮小分散を繰り返し、ハイセンスの企業の中に飲み込まれていくのかもしれません。

しかし、そのような状況にあっても、生き長らえるために、現在進行形で頑張っているTVSの日本人技術者達にはエールを送りたい気分になります。

国内の家電業界は、韓国・中国企業に押されて惨憺たる状況ですが、中国・台湾企業に買収された企業の技術者たちは、現在も必死に生き残りをかけて、日々努力をしているのでしょう。

国にまたがるM&Aは、かつての中国の三国志や日本の群雄割拠の戦国時代を思わせるものがあります。

力ある者が支配する世界ですが、願わくば、支配すれども統治せず」であって欲しいものです。

経済競争力が無くなると、やがて衰退するというのは、どこにでも見られることです。

小さな地域社会から、グローバルな世界に至るまで共通の原則であるように思えます。

世界は混沌と熾烈な競争に満ちています。