「レヴェナント」は実話に基づいたサバイバル映画

今日は、6時半頃に目が覚めました。

東の空が赤く、日が正に登り始めようとする時間でした。

ゴミ袋をまとめ、外へ出ると、さすがに寒さを感じます。

こんなに早いのに、黒い制服の女子中学生、その後ろから、黒いスーツのサラリーマン風の男が、左から右へスタスタと通り過ぎっていきます。

今日の名古屋の予報は、曇り後晴れ、最低8度、最高16度、風速2m/s、湿度44%、最高も10度台半ば、最低は一桁、そろそろ観葉植物を中へ入れる時期が近づいています。

昨夜は、「レヴェナント」(よみがえりしもの)を観ました。

「レヴェナント revenant」とは、帰ってきた人[物]、亡霊、幽霊という意味ですので、邦題は的を得ているように思いますが、言い回しがやや時代がかっているように感じられます。

『レヴェナント 蘇えりし者』の原作は作家マイケル・パンクで、実在の人物であるヒュー・グラスの実話を元にして描かれています。

物語は、19世紀初頭のアメリカ北西部で、実際にクマに襲われ重傷を負いながら一命を取りとめたものの、彼を看取り埋葬する役目を負った2人の仲間の裏切りにより、厳寒の荒野に一人置き去りにされ、最後は不屈の精神力により自力で砦へ辿り着いた男「ヒュー・グラス」をモデルにしています。

単なる娯楽映画として、観客の興味を引くために適当に誇張して創作されたものではありません。

小説はあくまでフィクションのようですが、比較的史実に忠実な物語になっているとのことです。

そのような認識のもとにこの映画を見ると、また違って見えてくるかもしれません。

このサバイバル映画の主演は、レオナルド・ディカプリオが演じていますが、彼はベジタリアンであるにも関わらず、本物の牛の肝臓に食らいつくシーンを撮ったり、息子を殺した相手との殴り合いの場面では、スタントマンではなく実際にディカプリオ自身が相手俳優と殴り合いをしているシーンを撮らせ、実際に彼は鼻の骨を折るなどの負傷を負っています。

レオナルド・ディカプリオはそのような熱演もあって、本作でアカデミー主演男優賞のオスカーを得ています。

映画のシーンの中に、円錐状にうず高く積まれた骨の山が出てきますが、あれは実際に当時先住民との闘い「インディアン戦争」で先住民の食料を絶つためにバイソンを大量に殺処分してその頭蓋骨の山として積んだものでその当時の写真も残っているそうです。

全体に暗いモノトーンの色調と、厳寒の厳しくも美しい広大な自然が描かれています。

スケールの大きい風景をさらに広角レンズで強調するなど、カメラワークも素晴らしく、迫力ある映像は吸い込まれるような臨場感があります。