耳の聞こえをこれ以上悪くしないために生活習慣としてできること

空はどんよりとして濃淡のある白で覆われていました。

妻の声で飛び起きて、寝過ごしてしまったことに気づきました。

慌ててゴミ袋を持って外へ出ると、網の下に我が家のと同じくらいの大きさのゴミ袋が2つ並んでおいてありました。

3兄弟のように並べて、戻ってくると、妻はキッチンで麦茶を作っていました。

今日の名古屋は、雨、最低22度、最高26度、風速1.11m/s、湿度65%、明日はまた晴れそうなので期待します。

普段あまり気にしてませんが、街からは様々の音が聞こえてきます。

車の通りすぎる音、何やら工事で金属どうしを打つ音、子供たちの声、これらを騒音と言っていいのか、あえて言うならば生活音でしょうか。

加齢による聴力の低下は、高音域から始まるそうです。

65-74歳では3人に1人、75歳以上では約半数が難聴に悩んでいるというにで、かなりの人数ですが、世間的にあまり大きく取り上げられないのは、もう当たり前のこととして受け入れられているためでしょう。

どのような不都合も、わが身のこととして感じられないと全く無関心です。

各人に合わせた補聴器はかなり高価で、義母が店舗で聞いたところ、当たり前のように30万円のプライスを告げられました。

高齢者にとって必要な物が、貧乏人には縁の無い高級品の世界であること自体が異状です。

生活には何の支障も無いけれど、少し聞こえが悪くなっている自身に翻って、これ以上悪くしないために、生活習慣としてできることはないだろうか考えてみました。

よく言われる、騒音・大音量を避ける、イヤホン・ヘッドホンの長時間の使用を避ける、などは誰でもよく知っている対策です。

高齢者の有毛細胞の聴毛が抜け落ちた写真を見ると、なるほど生体の欠損で難聴になるのだと理解できますが、これが元へ戻せないという話を聞くと、そうならないための方法を知りたくなります。

難聴になる前兆として耳鳴りが増えるのだそうです。

耳鳴りの処方として、積極的に水を飲む水分摂取療法というのがあるようです。

男性で2~2.5リットル、女性で1.5~2リットルと言いますからかなりの量ですが、水をこまめに飲むことにより内耳の水分代謝を改善するとのことです。

この治療法は聴力の改善にもつながり、35%の人の聴力が改善し、65%の人が聴力を維持したというので効果のある療法のようです。

その他、動脈硬化など生活習慣病を防ぐことが効果があるそうです。

血流の不足により、有毛細胞に酸素や栄養が届かなくなり、耳の聞こえにも影響します。

血流をよく保つには、「適度な有酸素運動」「栄養バランスのとれた食事」が必要です。

「1日8000歩、うち20分速歩きでウォーキングをすると生活習慣病が防げる」ということですが、動脈硬化予防の目安は7000歩とされています。

ビタミンB12には、神経の働きを助ける作用があり、傷ついた末梢神経の修復します。

ビタミンB12は、肉類、魚介類のたんぱく質と結合する形で含まれています。

しじみ、あさり、レバー、さんま、めざしに多く含まれ、またビタミンやミネラルが多く含まれる黒ゴマ、ほうれん草、海草類などを摂るのが良いそうです。

耳の複雑な骨の構造を維持するためには、鶏肉、えんどう豆、しらす干しなどの食材から十分なカルシウムの補給も必要とのことです。