このところ朝、中々起きられなくて、妻の声がかかって初めて目覚めます。
何やら直前まで夢をみていたように思うのですが、すぐに忘れてしまうようです。
定年退職してから4年が過ぎたのに、まだ夢の中で仕事をしていて、よほどトラウマが強いのか、今は安全圏にいることに改めて感謝します。
よく芸術家は、一生涯、死ぬ直前まで生業を貫き通すと言われますが、羨ましいかぎりです。
私は技術屋でしたが、実業ですので、相手あっての生業ということもあって、中々難しいというのが現実です。
今までとは全く違うことをやってみたいという想いがあって、これは単なる贅沢なのですが、結局は今に至るまで何もやっていないというのが現実です。
何となく見果てぬ夢を追い求めてといった感じで、軽く浮かれた浅薄さを感じさせるところがあります。
ただ、あまりがちがちに拘る必要も無いと思っています。
今まで約40年近くも誰かに縛られ、自分自身を縛って会社生活を送ってきたのですからもっと軽くなるべきです。
日々を淡白に生きるのも良し、何か始めるのも良し、定年退職後はどのようであっても自由です。
定年退職後は日々貧乏生活ですが、当面の食住がなんとか成立していれば、しのげるものです。
先の事は誰も分かりませんが、人は死ぬ直前まで諦めないというのが、動物と異なる人の人たる所以だろうと思っています。