朝、一旦5時に目覚めました。
まだ、太陽が上がらないのか、空は曇り空のようです。
ここ名古屋では、ほとんどビルの谷間から太陽が登ります。
遥か向こうに見えるのは、山あいなのか雲なのか定かではありません。
私は、3方が山に囲まれ、当時2万人が住む小さな港街で育ちました。
朝起きて、目にするのは、こんもりと緑色に盛り上がった山で、頂上の岩肌が朝日や夕焼けに染まるのを眺めながら、18年間過ごしました。
その街を囲んでいる中で、最も高い山でさえ500m程度でしたから、休みの日には、何度か登って、眼下に箱庭のような街や港を眺めたものでした。
公園の裏に続く山路を登っていくと、城壁があって、昔ここに城があったと聞かされましたが、あまりの狭さに、せいぜい小さな山寺であろうと思ったほどでした。
さらに山路を歩き、やがて下ると、小さな湾に出ました。
ゴツゴツした岩肌が露出して、狭い循環路が、リアス式海岸を巡っていました。
その循環路を左手に磯を眺めながら、しばらく歩いていくと、白い砂浜のある小さな湾に出ました。
日によって色を変える内海の、奥まった所にある小さな砂浜でしたが、小学生の頃であったか、学校で引率されて、よく訪れた記憶があります。
長じて訪れてみると、こじんまりと見える浜が、子供の頃は、ずいぶんと大きく感じられ、夏の太陽にきらきら耀く白い砂浜でした。
今思い出してみると、家から眺められたあの山以外は、岡のような頂に、樹が生い茂り、行けども尽きぬ小山の連続であったように思えます。
保育園、幼稚園、小、中学校、高校と、裏山があったり、山に抱かれるように立っていました。
裏山に入ると、マムシに噛まれると言われていました。
実際に小学校では、当時常駐していた小使さんと言われた老人が退治した蛇が、時々バケツに入って晒されていました。
あの頃は、いつでも当たり前のように、身近に山がありました。
8月10日、今日は山の日です。